こんにちは。
設計のYSです。
自分が住むお家を考えるとき
数ある中の一つとして
暮らしの動線や、使いやすい間取りのことを考えるのではないでしょうか
住宅雑誌や、間取りの本に書いてある図面や写真を見ても
自分の暮らしに落とし込むのは中々難しい部分。
それはプロでも簡単なことではありません。
日はどこから差すのか
敷地のどの部分から家に入るのが良いのか
リビングやダイニングはどこに配置すれば気持ちが良いか
庭はどっち?
丁度いい高さは?
解放的だけど視線が気になる
など、すべてがお互いに影響し合うからです。
そして
住まい手のライフスタイルや
土地などの周辺環境というものは
一つとして同じものはなく
綺麗なお手本があってそれを真似すればいい
というわけにはいきません…。
好きな間取りや外観の形を
そのまま敷地にポンっと置くことはできない
ということですね。
植物や動物のつくりなど
自然界にあるもの全ての形に意味があるように
家の外観や間取りにもきちんとした理由があります。
ただ本質を考えないままに
真似をしてしまったりすると
なんだか薄っぺらくなってしまったり
使いづらくなったり
長持ちしなかったり
周囲から浮いた存在になってしまったりと
不自然に出来上がってしまいます。
屋根の形や
敷地に合わせて外壁が斜めになっていたり
外からの視線を遮る為の塀や
夏の日を遮るための軒の出
こうした必然的にそうなったものは
じわじわとにじみ出る美しさが生まれたりします。
大切なことは
自分が何が好きで何が嫌なのか
どのような暮らしがしたいのか
どのような土地、環境に暮らしたいのか
そういった物語を日々蓄えておくこと
そして、その思いを共有してくれる設計士、会社を探すこと
これに尽きるのではないでしょうか。
素敵なお家づくりの参考になれば幸いです。
それでは。