こんにちは。
設計のYSです。
とても重要な役割がある屋根や庇。
当たり前すぎて忘れがちですが
本来はどんな役割があるのでしょうか。
人は、雨に打たれ続けたり、日に当たり続けていると
風邪をひいたり、疲れてしまいますよね。
住まいの成り立ちとして
大昔に人は、雨や日射、風雪などの自然環境から身を守るため
洞窟で暮らし、その後より豊かで安心ができる居場所を求めて
家を建て、洞窟から居を移しました。
そんな自然環境から人を守ってくれる住まい。
普段あまり見えない部分だからこそ意外に感じるかもしれませんが
太陽の強い日差しや、雨や雪を一身に受け止めているのは屋根です。
たとえば夏
場の夜に、2階が暑くなってしまうのは
日中に太陽を浴びている時間が一番長い部分が屋根だからです。
断熱性能を、壁よりも屋根の方を強くするのは
外部の影響をとても受けているからなのですね。
代表的な例として、茅葺屋根があります。
かやの厚みを80cmにも積み重ねて、自然の断熱材にしています。
科学や計算がなかった時代の技術や知恵には
自身の肌で本質を捉え、良くしていこうという思いが詰まっているような気がします。
これらのことから屋根には
とても重要な役割があることがわかりますね。
屋根のイメージが変わった方も多いのではないでしょうか。
次回は、「庇や軒の出の重要性」についてお伝えします。
それでは。